熊本市力合:黒亭 息子も喜ぶ味とボリューム。
熊本に行った、少し前のある休日。
息子と二人で「ああラーメンでも食べたいなあ」などと話していて。
入院した父の様子も取りあえず落ち着いたという時期だったので、天気もいいことだし繰り出すことにしたのである。
熊本といえばボクにとっては桂花であるが、最近の世間の評価の最右翼には黒亭がある。そこで二本木の黒亭を目指した。
着いた。
駐車場は…ぶへっ、大混雑。
見れば店の前にも20メートルくらいの列ができている。
これはかなわんと、ハンドルを右に切って離脱した。実はすぐそばに黒亭に隠れた名店があるのだが、こちらには閑散としたもの。改めてメディアの力の強さと、人々の「知ったつもりになる」情報社会の怖さを感じたもんである。
で、そこに我々が行ったというと、行ってないんですね。
そこには駐車場が無いのである。路上駐車は社会の迷惑。信念としてできん。
街中へ戻ろうかとも思ったのだが、ふとひらめいた。
二本木黒亭の息子がやっている力合黒亭である。
二本木の店に並んでいるのは観光客であろう。だから熊本駅から歩いて数分のここには並ぶ。二本木はクルマでしか行けない住宅地の中。しかも駐車場がある。
レッツゴーといいながら、びゅんびゅん裏道を行き、着きましたよ。
「で、何頼む?」
と息子(小4)に聞くと、
「チャーシュー麺」。
何?と目を剥くな。ボクとしては。そんな贅沢モンに育てた覚えは無い!
「なんにしますかー?」
と聞くオバちゃんに、
「チャーシュー麺2杯ください」と頼むボク。
子供に贅沢を覚えさせてはならんが、自分も食べたいから意思が弱いのである。
「ゆで卵もください」
徹底的に意思が弱いな。
しばらくして息子と僕の前に置かれるパワフルな一杯。(二杯)
スープはトロミを感じる。
熊本ラーメンお約束のニンニクの香り。桂花と比べると豚ダシのクセを感じる。それがまたいい。
チャーシューの肉は写真の通り。
熊本ラーメンとしては珍しい、もやしもいい感じ。
卵は単なるゆで卵だが、スープの味が濃いからコレでよしとしよう。
麺は噛み締め感のある、低加水タイプ。桂花より細めである。
わしわしと食う。
そして大満足。
まあ、一度行ってみてくださいな。