福岡市天神:因幡うどん お腹にやさしい、うどんの銘品。

shin_papa402006-12-04

今日のお昼は流動食であった。
というのは、昨日マグロ丼を食いにいったのだが、丼をかっ込んでいるときに時ならぬ固い物体がゴリッと。
ん?
とばかり舌で歯の辺りを触ってみると、右下あご一番奥の歯にかぶせた金だか銀だかが取れていたのであった。

とたんに、温度差から来るキーンとした疼痛。
歯が痛いのはたまらんなあ。

そこで今朝一番に歯医者さんに電話して11時の予約をもらい、もういちどくっつけて貰ったのである。

…。

その時間の選択が悪かった。
今の技術ではそんなに力を入れなければ良いようではあるが、それでもまた取れたらたまらん。
「咀嚼」をできるだけ控えよう。
ということで、昼はウィダーインゼリーと飲むヨーグルトとかぼちゃのポタージュスープというコンビニエンス流動食三点セットで済ませたのであった。

午後イチから出先で打ち合わせ。
意外と時間をとって午後3時。
小腹が空いているのである。
これは…うどんの出番だ。

ただし、腰ありまくりの讃岐系はつらい。
こういうときは頬に口蓋に歯に舌に、そして喉に優しい博多系に限る。
ということで向かったのは「因幡うどん」。


天神の中心地、知的フィールドであるジュンク堂書店の近くにその本店がある。
狭い階段を地下へ下りる。
25、6席くらい。
いつも昼はイッパイでセルフ方式のカウンターには列ができるのだけれど、さすがに午後3時の客はボク一人。

カウンターでトッピングにする「肉皿」を取る。
それを「うどんで…」といいながらオバちゃんへ渡す。
ついでに稲荷寿司も取ってしまった。
イカン食いすぎじゃ。
と頭では考えているのだけれど、身体が反射的に取ってしまうのである。

2分ぐらいして。
オバちゃんが一式を持ってきてくれた。


透明感のあるスメ。
そしてエッジが見事に見えない(笑)、
どちらかというと細めで、
少々丸まった、
みるからに「ビシッとした腰が感じられない」麺。

素敵だ。

そこにワシワシと入れ放題のネギを入れる。
さらに七味を投入。

そうしておいてズズズ…とスメをすすると。
煮込んだ肉からの甘み、昆布ダシのつんとした旨みが舌の上をするすると通過。
箸で丁寧に(乱暴にすると、切れる。)麺を手繰り、ズルズルズル…。
ふにゅっと口腔で噛み切られる麺々。

やさしいなあ。博多のうどんは。

ちょっと小腹が空いたとき、
そして母性の許へふっと帰りたくなったとき、
博多のうどん、とりわけ因幡うどんはお勧めである。