福岡市大手門:照月庵 甘さを感じる、大衆蕎麦の逸品。

shin_papa402006-12-15

福岡市中央区大手門の辺りは、意外な麺のメッカである。
警固の辺りと違うのは、
まず、蕎麦が競っている。
坦々麺の競争が始まった。
そして長浜への至近性からか、ラーメン店の競争も激しい。
その競争の恩恵を受けるのはボクら、麺食い人である。ありがたいことである。


九州は蕎麦の銘店が少なそうであることは前に書いた。
だが、熊本の浜屋のように、大衆路線でありながらきらりと光る店があることも書いた。

今日は福岡の銘店のひとつである。


実は昨日、「大名ちんちん」という坦々麺を食いに行った。
下見だったので詳しいレポートはまた次の機会とする。
ここ数日来、辛味麺ばかり食していたせいか、はたまた風邪のせいか、お腹の銚子がどうも悪い。
今日も最初は大手門の坦々麺店への訪問を考えていた。
だがその100メートル手前で考えを変えた。


お腹に優しい麺にしよう。


そこで近所でも名店と名高い照月庵の暖簾をくぐったのであった。


「天ざるの大盛りください」
…天ぷらがお腹に優しいか?大盛りはお腹に優しいか?
そのような疑問をもたれた方は、照月庵への理解が足りん。


まず天ぷら。
どうですか。海老2本。そして季節の野菜。
決して片手間のものではない。

そして蕎麦。
つゆは九州風で、ツンとした醤油の香りにはかけるが、甘みのある優しいもので、それを蕎麦猪口に少し入れて蕎麦を一口分ちょいと浸す。
わさびは溶くのではなくて、その蕎麦の上にちょこっと載せる。
それをオモムロに口へ。
ズルズルズル…。
聞けば、このズルズルを諸外国の方々はできないそうである。
人生の楽しみを10分の一くらい無くしているな。

啜り終わったら、口の中で咀嚼する。
最初はつゆの辛味甘みと、わさびの辛味が口の中を支配する。
そして、殆どの蕎麦麺に歯が触り終わった辺りで、蕎麦の甘みがふわりと口の中に広がってくるんだな。

うわお。
最高ですか〜。最高ですバイ〜。と幸せな気持ち。

この気持ちを長引かせるために、大盛りにしたです。
皆さんも、ざる蕎麦系を頼んで幸せに浸ってみてください。