東京立川錦町:味幸 味噌味噌しているフツーの王道。

shin_papa402007-05-02

立川駅を降りて競輪場のほうへ歩く。
なんでそんなところを歩いているのかというと、伯母の家があるからで、ちょいと顔を見せに行こうと思ったのだ。

この立川って変なところで、駅の北側のこちらの方にはラーメン屋さんが本当に少なかった。
それでだか知らないけれど南側にラーメンコンプレックスが出来て、これがジモティに人気だという。
けれどエトランゼとしてこの街を訪れたものとしては、昔からここに根ざした麺を食いたいじゃないか。

そう考えて駅前の小道を覗いたり、バス通りを遠くまで見晴るかしたりして、やっと探したのがここである。

ちょいと古びた外見の、中華味幸。
開け放たれた戸口から中に入れば、デコラ張りのテーブルとカウンター。
午後のNHKテレビがついているのが、まったりと時間が流れる町の普段使いの中華屋さんという雰囲気を際立たせている。

気分は味噌ラーメンだった。
味噌の味がガツンとくるラーメンを食いたい。

「味噌ラーメンください」
この店はつけ麺や、その他のスペシャルトッピングもあるという、外見やまったりした店の雰囲気からするとやたらと積極的な商品展開である。
けれど、できるだけデフォルトに近いところから初見の店は始めたい。


5分ほど待って。
出てきたのはモヤシがてんこ盛りになった好ましいお姿の味噌ラーメン。


まずはスープをレンゲで一口。
おおお。
予想通り。
塩気甘味とともに、ガツーンと来る味噌の味。
この味噌というものは日本のキホン調味料の横綱である。
それがラーメンという中国起源のものにがっぷりと四つに組んで、ものすごい麺料理になったなあ。
あ、味噌ラーメンでそこまで感動するこたないか。


そして麺。
東京風の、黄色みがかったモチモチ系の、ちょい平たい縮れ麺。
ずるずるずると啜り、
合間に野菜をシャキシャキと食う。


汗をぬぐいながら、レンゲで味噌味のスープをずずずず。


ああ。
旨いなあ。


九州のラーメンも旨いが、東京風のものも旨い。
いろんな味がある日本に生まれて本当に良かったなぁ。


汗だくになって店を出た。
通りの対岸を見たら、新しいラーメン店が駅までの間に2店、できているのをハッケン。
今度来たらあちらの店にも入ってみよう。