福岡市別府:大助うどん 透き通り感のあるモチモチクニュリ麺。

shin_papa402007-05-05

東京出張から帰ってきた休日の午後。
羽田を出るのは昼前。
そして福岡に着いたのは午後1時半。
なればちょい遅めの麺を天神で啜ろうと考えた。
外は小雨。
荷物も多いので外に出ずに行けるところ…と考えてソラリアの上へ。
けれど目指す中華料理屋には待ち客が6名ほど。

…荷物も多いし疲れているし並びたくない…。
ということでタクシーで自宅へ一旦帰る。
そしてフラフラと別府の方へ「なんか食えんか〜」と歩いていくと。


少し期待はしていたのだけれど、大助うどんが開いている。
営業時間を確認すると昼の部は15時ラストオーダー。
時計を見ると14時45分。
うおー、ぎりぎりセーフ。


店に入ると先客も居り、店奥では若い店主がうどんを打っている。
ん?
手打ちか。
これは内容面も期待できるかも。


メニューはトッピングいろいろあるけれど、熊本生まれの福岡県人ということで、今回は「肉うどんにごぼう天載せ」で決定。
頼んでからさらにお品書きを眺めていると。
肉うどんにごぼう天を載せると750円。
ごぼう天うどんに肉を載せると760円。
微妙な違いは何だろう。
トッピングする量の比率の問題か?


などと考えながらオープンキッチンの奥を見ていると。
結構長くうどんを茹でている。
生から茹でるせいだろうなあ。
麺を茹でる巨大な寸胴の横に、スメの寸胴が作り付けになっている。
アイディアとしては麺茹での鍋の中にスメの徳利を入れている「みやけ」とか「松島」の近代化版と見た。
これは結構期待できるかも。

さらに見ていると。
目の前で千六本の野菜を天ぷら粉にくぐらせて揚げ始めた。
時間が空いたから夜の仕込みに入ったのかな…と思っていたら。

その揚げたものをトッピングして「ハイお待ちどうさま」と出てきた。
おっとビックリ、上に載せる天ぷら類は揚げたてなんだね、ここは。
これは凄く期待できるぞ。


まずはスメから。
ずずずとレンゲですくって啜ってみると。
軽い素直なスメに、肉を煮込んだ甘辛いツユがブレンドされた好ましいテイスト。
おおお。よかばい、よかばい、よかばいた、と押さえで熊本弁も入れますばい。


次に麺を。
箸で手繰ってみると。
んんん?
麺は細めだな。
割り箸の端っこの方の太さくらい。
でも何よりここの不思議は、微妙に麺が半透明。
きっと練りか、鍛えるかの段階で、ものすごくきちんとそれをしているために総グルテン化して、それが半透明のグミのような見栄えとなっているのだろう。
これは、凄い麺と見た。
啜る。
口の中で、細麺が、噛むごとに、モチモチモチモチモチモチ…クニュ。
うはははは。
地元別府に、銘店発見。
「腰があってはならない」という博多正統手打ちうどんもいいけれど、これだけの個性麺も、またよかなあ。


トッピングの肉もしっかりとした噛み応え。
多分ご飯モノの牛丼とトッピングが共用となっているんだろう、玉葱もたまにコンニチハする。

ごぼ天は。
揚げ立てだけあって、牛蒡にアブラが染みていず、シャキシャキとした食感。
コロモもシャキッとしてていい。


麺もいい。
トッピングもいい。
なんだか丼モノも美味そうだなあ。

また、来ようっと。