福岡市天神:一蘭 そうだ、有名店へ行こう。

shin_papa402007-05-17

福岡へやってきて4年。
ことほど左様に麺類を日々食べているのだけれど。
フト、考えると、いわゆる観光客にも受けている有名店へあまり行ってないことに気がついた。

そこで一蘭
ちょうど天神で午後2時から打ち合わせ。
ならばと、客足が落ち着いた午後1時半前に御入店。

…ならんでまで食べるというのは、あまり福岡ではないからね。
そこいくと東京人は我慢強いのお。


店の前に自動販売機。
ここで基本的な「食いたいもの」を選択するのだな。


ならば、一蘭初心者のボクは、まずはデフォルトのラーメンだ。
そしてそれだけでは足らんかもしれんから、小ライスをつける。


チケットを握り締めて、「入り口」と表示された方から御入店。
入ってすぐにお姉さんが立ってて、「左手奥のほうから詰めて座ってください」と指示される。

角を曲がってみれば、選挙の投票所のような、両側を幅70センチくらいの幅の衝立で仕切られた席がならんでいる。
先客が一人、その衝立に頭を突っ込んでいた。


その横に座る。
目の前は暖簾が下がっていて、その向こうからお姉さんがアンケート用紙のようなものをくれる。
麺の固さ、味の濃さ、チャーシュー入れるかどうか…などなどいろいろと聞きたいらしい。

けどな。
こっちは初心者である。
ここの「普通」がどれくらいの固さかも分からん。
結局、数行ある項目はすべて真ん中の選択肢を選んで姉さんに渡した。


しばらくしてラーメンとご飯がご登場。
ああっ、来た来たと喜びもつかの間。
目の前の暖簾とばかり思っていた幕がシャッと降ろされた。


ポリンキー劇場か?ここは。


気を取り直して。
飯には辛子高菜だが…と思って70センチ幅のポリンキー劇場を見回すが、そういうご飯の友は一切なし。
ラーメンをオカズにして飯を食えってことだな、これは。
ま。
結果的には濃厚でありながら雑味の少ないスープは、ご飯のオカズにピッタリだったのだけれど。


そのスープ。
うまかった。
もちろん麺とあわせても旨い。


ポリンキー劇場には胡椒もない。
スープの上部に漂っている赤いオリジナルの薬味をときながら食えということである。
結構、額に汗が出るくらいに辛い。
けれど、このピリリ感はええぞ。


結局ラーメンとご飯完食である。
ラーメンはスープまで飲んでしまった。


ポリンキー劇場みたいで、
ある意味ウケ狙いのように見える。
ラーメンを食うのに一心不乱に集中して欲しいということらしい。
けれどね。
ラーメンを切り口にした食のエンターテインメント施設がたくさんできてきた今、ここはその嚆矢だったのではないかな。
そんな気が、食べているうちにしてきた。
確かにラーメン自体はメチャ確かな博多を代表する名麺である。
これからも博多の皆から、この味と、この店が生まれた時代背景を、愛してもらえるような名所になっていって欲しいものである。