福岡市大名:ちー坊の坦々麺 中坊の頃を思い出しながら啜る麺。

shin_papa402007-05-27

ちー坊といえば石立鉄男だ。
杉田かおると共演した「パパと呼ばないで」が石立鉄男の主演テレビドラマの代表格といわれるが。
ボクにとってはその少々後の1977年10月から翌年9月まで放送された「気まぐれ本格派」の方が印象深い。
そのドラマで神楽坂という地名を知った。
番組当初はいい間違いが多いという設定だった三ツ矢歌子は、その設定に無理があったと見えて番組後半では殆どいい間違いがなくなった。
名脇役森川正太(だったか)扮するボンボンの神主の息子役がはまっていた。
貸衣装屋という商売も、ドラマには珍しい設定だった。
ゆるい時代の終焉だったのだろうか、ゆるい設定の番組だったが、石立鉄男のドラマシリーズはこの番組が最後となった。
今思えば、そのゆるさが懐かしい。


などということを、席に座って麺が出てくるまで考えていた。
だってメニューにはすべて「ちー坊の…」って書いてあるんだもん。
その点、ワンタンメンの「まくり」に似た迫力がある。


出てきた麺は、前日のホテルニューオータニ博多「大観苑」のそれとはまた違った様相であった。
赤味がかった面構え。
表面にどろりとたゆとうているのはゴマペーストだろうか、そのペーストに辛さを主張するように赤味がさしている。
そのゴマペーストはどうやら表面だけで、その下には澄んだトリガラ系のスープが控えている。


なればまずはスープをば。
ずずずと啜れば、まずはゴマの濃厚な香りが突き抜ける。
あえて混ぜずにすすると、そのあとからすっきりとした中華スープがコンニチハ。

うまいですねえ。


麺は?
やはり中華系麺。
中細くらいか。
さらりとしたスープとドロリとしたゴマペーストをよく絡めて口の中に飛び込んでくる。


うまかですねえ。


ネギのシャキシャキ。
テクスチャーのコントラストもまた、よかよか。
ネギを嫌いな人向けにはネギ抜きのメニューもある。
今度は「黒ゴマ坦々麺」あるいは「チーズ入り坦々麺」に、トライするぞ。


実はこの店、しごとでよく住吉のほうへ行ったときに本店を見て入らねば…と思っていた課題店だった。
けれどなかなか時間的なタイミングが合わず。
するとボクの仕事場の近くにできたというではないか。
ということでオープンから数ヶ月経つが、行ってみたのであった。


そして話は冒頭のちー坊の思い出のところに繋がるのである。