福岡市天神:大砲ラーメン 近代的ビルの中に凄麺あり。

shin_papa402007-06-18

日曜日は地区のソフトバレー大会が開催された。
出場したのは妻。
ボクは家で子供のお守り役だ。
そして昼時。
妻によれば、地区のバレー大会のほうで子供のおにぎりは準備されているようである。
「子供のおにぎり…は?」
そう聞き返しましたね、ボクは。
「子供の分しかないらしいの」。
ああ、そうですか。
なら一人で麺探訪に行ってきますばい。
先日の日曜日といえば世間的には「父の日」といわれる。
我が家ではマアそんなもんである。


そういう傷心のお父さんたるボクが向かったのは天神。
最近ちょっと注目しているものがあり、そのお店を数軒ハシゴしようと思ったのである。
当然時間は昼時(ちょっと遅め)。
どこかいいところないかなあと思いながら歩くと。
天神屈指の商業テナントビル「IMS」の上のほうに「久留米ラーメン」と書いてあるじゃないですか。
いや、正確に言うとIMSの入り口の棟内案内に書いてあったのである。
博多で久留米ラーメンというのも少々腑に落ちないが、ここはひとつ試してみるか。


エレベータでグイーンと上がる。
トットコと店の前に行くと、昼飯時間帯だというのに並んでいない。
店の中を覗くと、それでも8割の入りである。
これは期待できるかもしれない。


最初に食券を買う。
で、ボクみたいに何の前知識もなしに行くと結構悩むぞ。
基本バージョンが「ラーメン」「チャーシューメン」「昔ラーメン」「昔チャーシューメン」「醤油とんこつ」「のりねぎラーメン」とある。
これに「セット」「大盛り」「セット+大盛り」という掛け合わせのバリエがある。
さらにサイドメニューとして「餃子」「ごはん」「替え玉」「煮卵」などがある。


F澤「しん○○さん、今回はえらい緻密に調べてきましたね」
しん「…すまん。カウンターの上にあったチラシを丸写ししてしまいました」
F澤「そういうことじゃ困りますね。プロとしてはいつものレベルを維持しなくてはいけんとか書いてませんでしたか?」
しん「まことにおっしゃるとおり」


F澤は唐突に話に割り込んでくるヤツなのだが、その詳細を知りたい方はこのブログオープン前後のものを見てみれば何者かが分かる(はず)。


頼んだのはデフォルトの「ラーメン」。
5分待ちくらいでカネの皿を下敷きにして少々小ぶりのラーメン丼が登場した。
泡立つスープの面構え。
ちょっと鳥飼の華ラーメンを思い出して身構える。
強烈な獣風か?こいつも。


恐るおそるレンゲでスープをズビリ。
ん?
とんこつのクセはどーんと前に出てきているものの、獣っぽさは上手に抑えられているぞ。
ううむ。
結構旨いかも知れん。


麺は?と思いながらズズズ。
おお!
一本ごとに明らかなコシを感じる銘麺だ。
噛み切るごとにプッツリプッツリと楽しくさえある。


これは久留米ラーメン恐るべしだなあ。


確か熊本ラーメンの創世記あたりの話でも、桂花と味千の女将さんが連れ立って久留米にラーメンの真髄を教わりに行ったと聞く。
なるほど。
これならそうかもしれない。


ああ。
美味かったけれど、そうすると昔ラーメンとか醤油とんこつも旨いのかな?
これは再度探訪して調べてみなくては。


最後に追記するが、スープを飲み終わった後に器の底にごっそりと骨髄の粉と思しきものが残る。
まさにこのお店のスープの凄みを見る思いであった。