福岡市笹丘:悠翔樹 キホンに忠実・麺に誠実で旨いなあ。
ある雨の晩、スターハウスのブログを主宰しているdamakenさんと田島橋の近くの焼き鳥屋さんで盛り上がった。
結構旨い店で、そこそこ腹も満ちてきたんだけれど。
もう、ひと押し欲しいな…。
この感覚が、イカンな。
既にボクとdamakenさんの体型に現れとる。
しかし二人のアルコール消毒中の脳みそはそんなことを考えられない。
雨もどんどこ降っているなか酔眼の二人は、
「確かこの辺りにうまーいラーメン屋さんがあったと、HENOさんのブログに書いてあったバイ」といいながらうろついたのである。
ちょっと迷って5分くらい歩いて、ズボンの裾をしとどに濡らして着いたのがこの店。
「なんて読むんですか」
damakenさんが尋ねるのも、無理はない。
ラーメン屋さんらしからぬ名前である。
もしかすると子供達の名前の文字を組み合わせた…ということかもしれない。
「ゆうしょうき、と読むらしいっすよ」
そんな会話をしながら店の戸を開ける。
と。
店主らしい誠実そうな男性と、奥様らしい方と、あとは子供かな。近所の人かな。そんな感じの店内。
(すみません、こっちも酔っ払っていたので観察眼がエエ加減です)
「何にしますか…」
一応人生の先輩に当たるdamakenさんに、決定権を先に譲る。
この店は平麺と細麺が選べて、微妙にスープも違うという。
HENOさんの言葉だと平麺の評価が高そうだ。
ココロの中では「平麺を食いたいなあ…」と思っていたところ、damakenさんが、
「じゃ、平麺を…」
え。
こちとら、天邪鬼だよ。
同じものは頼まないんだよ…というココロの中の悪魔が首をもたげ、
「じゃボクは細麺を…」
頼んでから思うのである。
ボクは弱いなあ。
同じもの頼んでもエエじゃないかと。
しばらくして、来た。
横のdamakenさんが頼んだ平麺と比べると、細麺のスープの方が少し色が淡いかな。
お互いに「では」といいながら、
まずはスープをズズズと啜る。
博多ラーメンの本道の味。
微妙に獣系の香りを残しながら、決して下品ではない。
これで無化調というから驚く。
たしかに舌の上を引いていく味に嫌味がない。
ほおー、ヨカですねえ。
次に麺を。
ズルズルズル…。
アルデンテ。
これはこれでいいじゃないですか。
きちんと高レベルでマッチしとる。
うめいなあ、といいながら麺どころかスープまで胃の腑へ収めてしまった。
ごちそうさま。