福岡市赤坂:なか 牛若丸がいるのは京の五条だけじゃない。

shin_papa402007-09-14

しばらく更新できなかったのは、さる事情によりデジカメが使えなかったからである。
その詳しい経緯はそのうち姉妹ブログである「味の魔大陸」で明かされることになろう。


さて、ふと考えると最近博多うどんから遠ざかっていたことを思い出した。
なればまず足元から固めよう。
しごとの関係で赤坂のあたりにいることが多いのだけれど、
このあたりでうどんで取り上げたのは松島だけ。


でも実は隠れた名店がある。
隠れた名店なだけあって、大正通りから一本入った細い路地の先にひっそりとある。
そういう立地だから流行っていないかというと…。


店内は割烹を思わせる、シュッとしたカウンターで、昼時は近所のサラリーマンやOLの方々で満席である。
もう2年ほど前に行ったっきりだったから、
今はどうかなと思いながら行ったのだが、やはり人気店。
前に行ったときは、博多の基本ネタであるゴボウ天をトッピングしたが…と思いながら壁のお品書きを見ると。


ゴボウ天うどん
丸天うどん
肉うどん
きつねうどん
…などなど、レギュラー的メニューが並んでいるその端っこに、
「牛若丸」。


牛若丸?
なんじゃそれ。


と思ったら頼んでみるのが筋である。
「牛若丸ください」。


そのとたん、周りのお客さんが「牛若丸だって…。何それ?」とヒソヒソ話を始めた。
な〜んだ、みんな興味はあったんじゃん。
ほかのうどんが400円〜500円台なのに対して、牛若丸は750円だからなあ。
ちょっと頼んでみるというのも、勇気がいるのかもしれない。


しばらくしてやってきましたよ、牛若丸。
弁慶は一緒じゃなかった。


まずはナミナミと注がれたスメをズズズと啜る。
ほー。
鰹節の綺麗な香りがスコーンと鼻の先へ抜ける。
いいダシだなあ。


そして麺を。
ズズズ。
ここの麺は細め。
割り箸の先っぽくらいの太さがあるかないか。
で、歯ごたえはあるが、博多うどんの例に倣って腰は、ないほうかな。


ずるずる食べているうちに、牛若丸の意味がわかった。
牛は、牛肉。
若は、若布。
丸は、丸天。
つまりトッピング三点盛りなんであった。


丸天も一度湯通しされているらしく丁寧な仕事振りがわかるきれいなうどんでしたよ。