福岡市渡辺通:赤星 甘いは旨いの不思議坦々麺。

shin_papa402007-09-30

その日、春日市へ午前中に行くことがあり博多都心部に帰ってきたのはちょうど昼どき。
西鉄電車で帰ってきたので天神に直行しても良かったのだがひとつ前の薬院駅で降りてみた。
薬院駅の周りは前にも書いたがサラリーマン街である。
サラリーマンが多い場所には、また良い昼麺もあるに違いない。


おりしも時間は正午を少し回ったあたり。
もう、わらわらと茶色い巨大なオフィスビルから白いワイシャツの皆さんが吐き出されてくる。
そうだよなあ、サラリーマンの楽しみの一つが昼飯の選択だもんなあ。


ん?
まてよ。
こんなにわらわらと出てくるということは…。
混み合うということである。
これはイカン、と麺屋を探す。
以前行った橋本も並んでいる。
そしていくつかある博多ラーメン系のお店も店の外まで並んでいる…。


また昼飯ボヘミアンかよ〜でも、麺通団という手もあるなぁと思いながら歩いていると。

道の端っこに「坦々麺」と染め抜かれたノボリがヒラリヒラリ。


近づいてみると、道路左側に香港料理屋があり焼きそばのようなメニューがあり、
そのトイメンに坦々麺をヒラリヒラリさせているおよそ麺屋に見えないお店がある。
店の前に立ってみてみると居酒屋が昼だけ坦々麺を前面に押し出して営業しているようだ。


なら、入ってみよう。


お姉さんにカウンターへ案内される。
店はほぼ満員。
ほほー。
ちょっと薬院の中心地から離れているが、客筋はしっかりつかんでいる店と見た。


メニューは「赤い坦々麺」と「黒い坦々麺」とある。
赤いのはフツーのゴマを使ったもの。
黒いのは黒ゴマを使ったもの。
詳しい説明も書いてあって、それを見て黒ゴマの方がフツーのゴマよりちょっと大きいことを知ったぞ。


さて頼んだのは赤いほう。
しばらくして運ばれてきた。
見た目は比較的平均的坦々麺かな。


ではまずはスープを…とばかりレンゲで掬おうとすると、ゴマペーストと赤いラー油の向こうに褐色のスープが見え隠れ。
で、口の中に入れると…。
意外とラー油の刺激は少なく、ゴマの濃厚な香りの向こうにトリガラベースのスープの味が…。
ん?
嚥下したとたんに舌の上に甘い感じが広がる。
んんん?
もう一度すする。やっぱり甘い。


麺を、次にすすろうと。
太さは中太。
見た目アルデンテ。
で、すすってみるとスープをきちんと連れてくるので口の中の残り味がまたうっすらと甘い。


不思議な味覚である。


トッピングは粗切りの白ネギ。
水菜。
そして味付けがされたミンチ肉。


その肉を麺とスープと一緒に口の中へ。
そうすると肉につけられた辛味がない交ぜになって、またバランスが辛味に傾く。


面白いなあと思っているうちに、完食でございましたよ。