福岡空港内・フラップキッチン 掻き揚げが、うまい。
東京で青春時代を送った方々が懐かしがるもののひとつに掻き揚げがある。
貝の子柱や海老とかイカのかけらや…三つ葉がない交ぜになったあれである。
九州で掻き揚げというと。
スーパーにも売っているが殆どが野菜の掻き揚げである。
小さいながらもふっくらとした旨みを演出する子柱。
それらを包み込む香り豊かな野菜とコロモ、そして胡麻油の香り。
思い出すだけでもたまらんなあ。
大海老のてんぷらよりも、
子柱がしっかりと入った掻き揚げのほうが、ボクは好きだ。
そういう人はきっと多い。
姉から聞いたのだが、
亡くなる前の父も、掻き揚げを懐かしんでいたという。
さて先週末、
二日酔いのぼんくらアタマを抱えて福岡空港へ向かった。
時間は午前8時。
空港について所定の手続きを終えて、あとは飛行機に乗るだけ。
ここへきて汁物への欲求が沸いてきた。
睡眠時間は4時間程度で、
ゴンゴン飲んだ焼酎がまだ胸先で騒いでいるが、
ここは適度な汁物を流し込んで正気を保とう。
と。
手荷物検査を終えたボクの目の前になじみのフラップキッチンが。
…今日は掻き揚げうどんにしとこうかね。
こんなところの掻き揚げだから揚げ立てと言うことはない。
だが、運命だったんだろうね。
麺の神様のお告げだったのかもね。
出てきた掻き揚げ。
小エビがわざとらしく踊っている。
そして中心のあたりに白い部分が。
何かな?
齧ってみると、意外やイカのかけらである。
野菜掻き揚げがベースであるが、小エビとイカが聞いている。
これは旨い。
イカもプルルンとした食感で。
うどん?
そりゃ冷凍さ。
グミ系の、
それ以上でもそれ以下でもない満足感。
それ以下の店も多い中、これはこれで上等だ。
しかも値段は500円。
羽田空港で同じものを食おうとしたらは750円はすると思うぞ。