福岡市渡辺通:だるま ガッツリこってりこれが博多の味たい。

shin_papa402008-01-12

先日、ちょいと昼麺を…と思って街を歩いていたんだが、
目指す店がなかなか見つからない。
途中で本屋さんに入ってガイドブックで見てみたら、まったく見当違いのところを歩いていた。


そこで昼時間帯に飯食うのをあきらめて、1時過ぎアポの得意先で打ち合わせ。
20分ほどで打ち合わせを終えて改めて街へ出る。
ちょうど前から気になっていた「だるま」が近い。


午後1時半を過ぎた「だるま」は先客が4人。
長大なカウンターと、テーブル席が4、5ばかり。
入り口も壁面も半透明なプラ製のトタン風の部材でできており、
巨大な屋台といったところか。


時間がずれたせいかちょっと腹が減っている。
ここはひとつガッツリと行っとこうかね。
「すみません、チャーシュー麺ください」。
800円である。
ちょっと麺としては清水の舞台から飛び降りる感じだ。


で、出てきたのが写真のコレ。
チャーシュー麺の割りに、肝心の肉が見えない。
なんだろね?と思って箸で探ってみると、きちんとスープの下に沈んでいる。
ちょいと持ち上げてみると…。


おおおっ!
分厚い。厚さ5ミリくらいかな。
それがトロトロの柔らかさ。
これはいいぞいいぞ。


肉に対する期待感は置いておいて。
まずはスープをレンゲで。
…、…。
表面を覆う油の膜に、もしやと思ったが、きちんとアッツアツのスープである。
そして味は濃厚。
臭みなどはない。
だが目の前の寸胴でもぐらぐらと煮立たせているそれは、
骨髄のざらつきを感じる凄みのあるスープである。


次に麺を。
初めての店では茹で加減を聞かれても「フツー」と応えているが、
この店の「フツー」はきちんと歯ごたえを残したいい感じだ。
たっぷりのネギとキクラゲも相俟って、なかなかの食感である。


で、肉だが。
豚肉の香りを残した、トロトロの名品である。
実は「チャーシュー麺」にしたのをちょっと後悔した。
この肉感であれば、フツーの「ラーメン」650円で十分ではなかったか。
チャーシュー麺には7枚くらいの肉が入る。
ラーメンでは2枚くらいのようだ。
それで、十分。


総じて、きわめて旨かった。
パワフルなスープのためか麺の量が若干物足りなかったので替え玉150円。
ちょっと総額としては高めかな。