福岡市渡辺通:だるま ガッツリこってりこれが博多の味たい。
先日、ちょいと昼麺を…と思って街を歩いていたんだが、
目指す店がなかなか見つからない。
途中で本屋さんに入ってガイドブックで見てみたら、まったく見当違いのところを歩いていた。
そこで昼時間帯に飯食うのをあきらめて、1時過ぎアポの得意先で打ち合わせ。
20分ほどで打ち合わせを終えて改めて街へ出る。
ちょうど前から気になっていた「だるま」が近い。
午後1時半を過ぎた「だるま」は先客が4人。
長大なカウンターと、テーブル席が4、5ばかり。
入り口も壁面も半透明なプラ製のトタン風の部材でできており、
巨大な屋台といったところか。
時間がずれたせいかちょっと腹が減っている。
ここはひとつガッツリと行っとこうかね。
「すみません、チャーシュー麺ください」。
800円である。
ちょっと麺としては清水の舞台から飛び降りる感じだ。
で、出てきたのが写真のコレ。
チャーシュー麺の割りに、肝心の肉が見えない。
なんだろね?と思って箸で探ってみると、きちんとスープの下に沈んでいる。
ちょいと持ち上げてみると…。
おおおっ!
分厚い。厚さ5ミリくらいかな。
それがトロトロの柔らかさ。
これはいいぞいいぞ。
肉に対する期待感は置いておいて。
まずはスープをレンゲで。
…、…。
表面を覆う油の膜に、もしやと思ったが、きちんとアッツアツのスープである。
そして味は濃厚。
臭みなどはない。
だが目の前の寸胴でもぐらぐらと煮立たせているそれは、
骨髄のざらつきを感じる凄みのあるスープである。
次に麺を。
初めての店では茹で加減を聞かれても「フツー」と応えているが、
この店の「フツー」はきちんと歯ごたえを残したいい感じだ。
たっぷりのネギとキクラゲも相俟って、なかなかの食感である。
で、肉だが。
豚肉の香りを残した、トロトロの名品である。
実は「チャーシュー麺」にしたのをちょっと後悔した。
この肉感であれば、フツーの「ラーメン」650円で十分ではなかったか。
チャーシュー麺には7枚くらいの肉が入る。
ラーメンでは2枚くらいのようだ。
それで、十分。
総じて、きわめて旨かった。
パワフルなスープのためか麺の量が若干物足りなかったので替え玉150円。
ちょっと総額としては高めかな。