熊本植木町:まるみ 地元密着中華レストランの麺は◎。

shin_papa402008-01-15

熊本から福岡への帰り道。
ボクはよく植木インターを利用するんだが、
バイパスで素通りする植木町の一角に「まるみ」というレストランがある。

見た目はチェーン店風で、一見さん大歓迎のロードサイドレストランだ。


ここに「ちゃんぽん、ラーメン」と朱に白抜きで大きく掲げられていたのを見て、かねがね気になっていたボクは昨日ついに入ってみた。
それほど大きな店じゃないが、入り口が二つある。
入ればファミレス風で、キャッシャーの前のウェイトレスさんに席を指示される。


チェーン店なのかなあ。はずしたかなあと思いながら、壁に貼られたポスターを見ると、
「地元植木の野菜を使っています」というオリジナルな内容。
そのほかの貼りモノも全部手作り感がある。
(といってもインクジェットプリントでそれらしく作ってあるが)


メニューを見ると、
ラーメンが450円。
特製ラーメンが480円。
ラーメンの写真はメニューにあるが、特製のほうはない。

ウェイターのお兄さんに尋ねると、
「特製のほうは煮玉子ともやしが入ってます」。


30円の差で煮玉子ともやしが入るのである。
近年のトッピングオプションで客単価をあげていこうとしているいくつかの店には声を大にしてこの店を「見に来い!」と言いたくなったが、それはそれ。
で、
「特製ラーメン、ください」と頼んだのである。


この店はオープンキッチンスタイルで、
厨房が見えるようになっている。
鳥もも肉がバットに一杯入っていたり、調味料の粉が12センチくらいの小さなボウルに入っていて、それが50センチ四方のバットに種類別に並べられていたり、白菜が大量に置かれていたり…。


おお、ここはきちんと手作りしているレストランなんだ!と、思わず感動しましたね。
コックさんたちがきちんと味見をしながらスープや炒め物を調製している。
昨今のファミレスは、冷凍食品を「ちん」して体裁だけ整えて出す…という店も多いようだし。


5分ほどして出てきた麺は、
まごうことなき熊本ラーメン
マー油は入っていなくとも、軽めのニュアンスをうっすらと胡麻油が醸し出す。


まずはスープを。
レンゲで啜ると、意外やスープ本体は桂花に近いどっしりとしたもの。
それをマー油ではなくて、揚げニンニクで熊本ラーメンのポジションをグッと決めている。
桂花と味千の中間を狙ったものか?


麺は桂花チック。
真ん中を白く残して周囲は透明感のある麺の上げ方は素晴らしい。
しっかりと食べ応えがある。


煮玉子は中のほうまで色と味がしみこんだ、歯ごたえのあるゆで卵。
最近流行の半熟系ではない。


チャーシューは、これもしっかりと歯ごたえがある。
煮豚として、ビールのつまみにしたいくらいだ。


真ん中に盛られたもやしは、千切りのニンジンや細かく切られて炒められているタマネギも混じっていて、単調なラーメン食いを変化にとんだものにしてくれている。


これで480円である。
メチャ安。


最後に、チラシや店内プレゼンテーションを見ると、
どうやら地元密着の中華料理屋さんのようで、
客筋も近所の家族などが多いようであった。
意外なところに意外な名麺。
これだから九州は麺の魔大陸なんである。