東京都世田谷:来来軒 デフォの麺は来来麺だった?
その日は麻から東京は銀座の6丁目で打ち合わせ。そして午後1時から世田谷で雑誌関係の撮影。
午前中は頭を使う会議でへろへろに。そして時間を気にしながらばたばたと世田谷へ移動。地下鉄銀座線から半蔵門線に乗り換え、三軒茶屋で世田谷線へ。上町で降りると、目指すスタジオまでは歩いて15分くらい。ここでやっと昼飯を食べる時間が15分くらい捻出できたことが確認できる。
とすると、以前に行った来来軒が妥当だろうな。
というわけでその日もまた来来軒へ。
前に来たときは店の前の「たんめん」の文字に引かれて入ったのだった。落ち着いてお品書きを見ると、
「来来麺 辛さで選べます」
と自信ありげに書いてある。醤油ベースのスープ、それに特製ピリカラ味噌で炒めた野菜が載るとある。
なら、啜ってみるか。
頼んで5分。目の前に「はいどうぞ」と出てきた。
醤油ベースのスープとあるが、野菜を炒めた味噌が溶け出したのか、全体的には味噌ラーメンのような仕上がり。スープも味噌系に濁っている。
ではまずはスープを。
結構すっきり目だが、甘辛系かな。しばらく啜っていたら、辛味がこんにちはしてきた。ふと気づくと首筋にうっすらと汗が。と思っていたら結構な感じで汗が噴き出してきた。おおっと、これはイカン。なんとなれば、あと10分で完食しないと撮影の時間に遅れてしまう。
麺はというと、これが予想を覆す多加水系の細麺。たっぷりとスープと絡んで口の中に飛び込んでくる。スープの味を活かす細麺だ。
トッピングは炒められた野菜。もやしが主体だ。それにキャベツ、ニンジン、ねぎ。コーンがちょっと札幌系味噌ラーメンっぽい見え方である。
チャーシューはやわらかく、食べてみるとすっと消える印象。
結局、はふはふ、汗だらだらで10分間で何とか食べきった。
メニューには通常の来来麺の上に大辛とか激辛というのがあった。
色気を出してそんなもの頼んだらどんなことになっていただろうか。
人間、まずは分を知って、控えめなところから始めたほうがいいということを、この麺との出会いで今更ながら思い知らされたのである。