福岡市別府:天竺 うまいラーメンが今なら300円。
またしても土曜日、昼飯を食い損ねたボクは一人で街をさまよっていたのである。
六本松の見慣れないところにラーメン屋さんののぼりが立っているのを1ヶ月くらい前に見たのを覚えている。そこへ行ってみようと思った。歩いて20分くらいだろうか。そこへ行くには大通りを歩いて、大きな交差点を右に曲がって、また大通りを歩くだけ。
でも。
大通りを歩いているだけではつまらない。
そう考えて住宅地の中を突っ切って、ショートカットすることにした。
ショートカットとして入った住宅地の中の細い路地。道沿いのショートケーキハウスを見ながら歩き、もう少しで別府橋に出るというところ。
見るとラーメンの看板が出ている。
表通りやバス通り沿いではない。
住宅地の中である。
ここにラーメン屋ができていたことを、看板見て思い出した。
店の前に寄ってみてみると、
「1周年記念 うまいラーメンが300円!」という張り紙が目に入った。
なら、志を曲げてここで食っていくか。
店に入ると、そこはかとなくウッディな内装。ボクが入店する前に、近くのパーキングに車を停めたカップルが入っていった。覗いてみると店内は昼飯時から外れているというのに8割の入り。
これは期待できるかも知れん。
店に入るとお姉さんにカウンターに案内され、ボクはラーメンを頼んだ。
5分も立たないうちに出てきた。この速さ、屋台スタイルか?
では最初はスープをば。
レンゲですくってズズズズズっと。
お?豚骨ダシが効いたスープだぞ。「煮出しましたっ」という感じの風味が懐かしい。んーと、その風味は伝説の名店として多くの人に記憶されている鳥飼の満天のスープにも似ているが、こちらは比較的さらりとしている。満天のスープはとろみというレベルじゃなかったもんなあ。先輩に言わせると、「あれは箸が立つな」ということだったが。今となっては立ててみることができないのが残念である。
いや、この項は満天ではなく天竺の話題であった。
麺を啜ると、麺自体は博多ラーメンの標準的な感じかな。断面が四角い。
トッピングのチャーシューは煮豚系。意外と噛み応えある厚みで、この旨味の濃いスープに合っている。
キクラゲもコリコリ感がたまらん。
しみじみとうまいラーメンだなあ。
あ。
メニューにも「うまいラーメン」と書いてある。
確かにそうだ。
これで通常価格450円。安いじゃないの。また来ようという気になるな。
しかも7月8日までは一周年記念で300円。
これは、お近くの皆様、300円握り締めてGO!ですぞ。