京都市東塩小路向畑町:第一旭 ラーメン、ビールと餃子もね!

shin_papa402009-08-04

 夜中に京都に着いたのである。
 打ち合わせは翌朝だが、西日本に大荒れの予想が出ており、ひょっとするとひょっとするかもと思い、前乗り込みしたのであった。果たして次の日に乗るつもりだった山陽新幹線が豪雨でストップし、予感的中。だがそれは翌日わかった話。


 夜中に京都に着いたのはいいが飯を食っていない。
 夜中やっている旨いラーメンでもないかと思い、ホテルフロントに聞いてみた。すると安い割には老舗のホテルだけあって、ホテルすぐ裏の居酒屋がだすようなラーメン屋を紹介したりはしない。
 「有名なお店がここに並んでます」
 ちょっと語尾があがるような発音で教えられたのは、3年前に訪れた第一旭のあたり。ならそこまで行こうかね、という気持ちになった。


 第一旭の隣に新福菜館という、これまた京都を代表するといわれている有名麺店がある。この辺りにまでいくのであれば新福菜館に入れれば…と考えた。
 新福といえば、そういう名字の同級生が大学にいた。大学時代に学生番号が続いていたこともあって同じクラスで、そのご縁で同じクラブに入るなど、よく一緒に過ごした。最後に会ったのは20年近く昔の彼の結婚式のときだった。新福菜館の名前を見るたびに彼のことを思い出す。ポッポちゃん兄弟の親戚だといっていたが、今頃どう過ごしているんだろう。そういう「新福」という人を知っている人がいたら教えてください。


 てな個人的な思い出話はさておき。
 いざその辺りまで行ったら、すでに新福菜館は閉店しており、第一旭だけに煌々と電気がともっていたのである。
 なら、以前第一旭に来たときに頼めなかった餃子も、頼んでみようと考えを入れ替えた。そのときは仕事前の昼間だったのである。それでも頼めばいいじゃんという人はわかっていない。餃子とラーメンと来たら、ビールもつきものじゃないですか。酒飲んで仕事するわけにはいかん。


 さて。
 最初に来たビールをウグウグやっていると、続いて餃子到着。ボクはデカギョー系が好きなんだが、それはご飯と一緒に食べるときで、酒のアテとしては小さくてもオーケー。
 この餃子、細こくて、しかし油っぽくない。なかなかの餃子だ。2人分くらいペロリと行くな。でもそこは我慢。最後に来るラーメンの食べデがあることを知っているからね。


 さて、以前も食べておいしかったラーメン650円が到着。
 バブル直前からショッピングモールに展開したチントンシャンという琴の音が流れるような「京風ラーメン」が京都のラーメンだと思っていたボクにガツンとカツを入れた逸品。
 醤油色が濃いのに辛くはない不思議なスープ。麺は熊本ラーメン風でガッツリ系。チャーシューメンを頼んだ訳ではないのにデフォでチャーシューが肉肉肉…と麺の上にまんべんなく並べられ、その上に緑のネギがこんもりと。実は食感を軽くするためか、麺と肉の間のあたりに茹でもやしが仕込まれていたりする。
 どうです、この腹にどしんと来る感じ。


 目の前の麺茹で用の釜は直径1mくらいもあるだろうか。鍋の金属の厚みも1センチ以上。これがグラグラと煮立っている。
 時刻は夜中11時を過ぎているが、お客が途切れることがなく、店のおじさんが冷蔵庫から自家製チャーシューの固まりを取り出す。一塊1kgぐらい。それを二つ。これから午前2時の終了時間までに使い尽くすのだろうね。ラーメンも迫力なら、店の活力もド迫力な、第一旭である。


 十分うまかったし、腹もいっぱい。ビール大瓶600円、餃子一人前250円、だから全部で1500円。大満足じゃ。