福岡空港内・フラップキッチン 博多へココロ名残のうどん一杯。

shin_papa402006-04-14

昨日は東京へ出張。
昼飯の時間を惜しんで書類作業をぎりぎりまでこなして福岡空港へ。

チェックインのあと、飛行機が飛ぶ時間まで30分くらい時間があることに気がついた。

食わなきゃ。

食べることは、何よりも大事である。特に忙しいときには。
それで福岡空港の3階に上がってレストランを物色したのだけれど、福岡を経つ今だからこそっていう感じの食べ物が無い。

しかたなく手荷物検査を過ぎて待合室に行ったら…
これがあったのである。

簡単なうどんとか、カレーの店というか、スタンドである。(イスはある。)

そこでボクが頼んだのは「ごぼう天うどんに肉のトッピング、サイドオーダーでいなり寿司」というものだ。

皆さん、お気づきだろうか?
うどんの街には、街ごとに「フェイバリットうどんだね」というものがる。


うどん後進地域では、東京のそばの影響を受けて「海老天トッピング」が人気だ。
大阪では「すき」かもしれない。美々卯がのしているからね。
香川は「き」か、「かまたま」とか。
熊本はいうまでもなく「肉」である。
そして博多・福岡では「ごぼ天」なんである。

ボクは最初に熊本でうどんの洗礼を受け、福岡で旨さに開眼したから、贅沢だと思いながらもついつい「ごぼ天に肉入れて」と頼むことが多い。


で、この空港の店もそのような「うどんっ食い」のココロを見透かしたようにトッピング各種を準備していたのであった。

目の前に来たうどんは、福岡系としては少しダシ(博多っ子は「スメ」という)の色が濃い。
ずずずっとうどんをダシと共にすすって、まずはごぼ天を。

あれ?なんだかごぼ天に塩味が…と、これはフツーのごぼ天ではないな?
なんと、単なるてんぷらと思ったら、魚のすり身を削ぎ切りの牛蒡に擦り付けて揚げた物だったんである。牛蒡のサクリとしたテクスチャーと、すり身系てんぷらのニチャリとしたのが微妙な感覚である。

ダシはコンクであろう。
しかし、このごぼ天は一食の価値がある。
肉も旨い。

博多を懐かしむ最前線で、微妙にヒネリの効いた一杯。皆さんも、どうぞ。