熊本通町・桂花 子供の成長を量で知る1杯。

shin_papa402006-04-17

別ブログの「しんぱぱの味の魔大陸」の冒頭言で桂花のことは書いた。
基本的なことはそこに書いた。
今日はそれ以外のことを書く。


熊本を離れてから却って桂花へ行く頻度が増えた。
あえて熊本的味覚を味わいに行くのか、自分の原点の味のひとつを確認しに舞い戻るのか?

というわけで先週末も行ったのである。
買い物に便利な、熊本の鶴屋百貨店地下にテナントとして入っている店である。
ほかに市内には数店舗ある。
味はどこもさほど変わらない。

食券制である。
百貨店の中にしては微妙なチープシック
ボクはチャーシュー麺、妻のクミコは太肉(たーろー)麺。
クミコはボクと出会う前の若い頃に新宿の桂花へ行ってこれを食い、根っからの板橋っ子のくせに豚骨ラーメンの虜になったという妙な経歴の持ち主。


そして長男のリュータローはボクと同じチャーシュー麺
ボクは、しかし未だにチャーシュー麺を頼むのに少しの躊躇をするのだよ。
裕福ではなかった幼少の頃、チャーシュー麺は身近なものではなかった。大学生時代でさえ、そうだった。ありがたいことに今は財布的障壁はそう高くない。でも心理的障壁は少しく残っているのだ。だからリュータローが何のためらいもなく「ボクも〜」と頼むのは、どうも些かココロに引っかかるところではある。

次に5歳のシオリが「シオリも、一杯食べるー」と主張する。
今まではクミコのラーメンを、取り皿に分けてもらっていたのだ。
初めての「一杯」主張である。
よしよし、そういう年齢になったか。
ボクも、初めてフツー盛りラーメンから「大盛」を頼んでもらった遠い昔を思い出したよ。

ということで「コケイカ」1杯が、初めてシオリのものとなった。
量的にはフツーの桂花ラーメンの3分の2だということだ。
なんと、麺の太さまで3分の2になっていた。

桂花の頼み方の変化からも、子供たちの成長が伺えるのだなあと感慨を持った土曜日の午後であった。