福岡渡辺通:福岡麺通団 日本パスタ食発祥の地に乗り込む讃岐の気概

shin_papa402006-05-02

最初に書いたけれども、福岡は日本のパスタ食発祥の地である。
正確に言うと、一般ピーポーがパスタ食に欲求を抱いた最初の場所である。

ただ間違ってはいけないコトがある。
それは「発祥の地」ということばと、「おいしい」ということばの間には必然的相関関係がないというコトである。だが日本の食の名所は当然のように「発祥の地だからおいしいのです」と書かれていたり言われていたりする。
そんなもの、夜店のタコヤキ屋がそれぞれの地域の「名物」と書いてあり、しかしおいしいタコヤキ屋はまた別のところだとみんな知っている。体験を通してご存知のはずである。


だがしかし、九州の麺は面白い。
とりわけ博多・福岡にはうどんの名店がひしめいている。
そこに、讃岐うどんニューウェイブでありながらオーセンティックを通す麺通団がオープンするのである。
これは行かねば。


正直いって事前に行われた内覧会に行きたかった。
ただ、一介のブログ書きに当然そのようなご案内はない。


だが待て。下手に内覧会に行くと、正しい舌の判断ができなくなるではないか。
だから呼ばれなくて正解だったのだ。
(これを心理学用語で「あのブドウはすっぱいに違いないの法則」という)


ボク「ということで、行くぞ」
F澤「え?どこへですか?」
ボク「渡辺通りじゃ」
F澤「渡辺通りっつったって、何キロもながーいじゃないですか。場所、分かってるんですか?」
ボク「知らん」
F澤は会社の後輩で、ボクの有能な左手である。
F澤「右手じゃないんですか?」
ボク「君は左側に座っておる。君が右手ならボクはこおーやって、カラダをヒネって仕事をせねばならん。パソコンをたたくときもこおーやって…」
F澤「はいはい」


それからインターネット地図で場所を調べて出発となった。

着いた。


F澤「えらい早いですね」
ボク「ああ。タクシーで来たからな」
タクシー代、690円である。
うどんの値段よりこちらのほうが高い。


麺通団は本日オープン。時間12時30分頃。並んでいる列は15メートルほどであった。


頼んだのは、釜玉の大。
そしてちくわ天…あ。宮武系の証であるあのデカーイげそ天もはずせないじゃないか…そのヨコには半熟玉子天が…握りも食いたい…。


しまった。負けパターンである。
2年半前の夏、高松のパチンコ屋の裏、「あたりや」で同じ間違いをしでかしたんであった。そのあと金毘羅さんに上ったときの、腹の苦しかったこと。


で、味とかは、期待通り旨かったです。
ほかのブログやらにもたくさん書いてあろうし、まあ田尾さんプロデュースですからね。


まあ、どれくらい旨かったかというと、
F澤「あー、釜玉って、こんなスープの無いうどん初めてだったけど、本当においしかったですう」
ま、ボクが奢ってやったんだけどな。
T永「うん。まあまあやな」


T永先輩は初出であるが、博多うどんにめちゃくちゃウルサイ先輩なんである。いわば博多移民であるボクの、博多文化の先生である。
ボク「まあまあですか?」
T永「うん。まあまあやな」

と、T永先輩は一度出た店にまた入っていく。

何やってんだろ?と思ってみていると。


麺通団オリジナルお持ち帰りうどんセットを買ってきているのであった。
先輩、「まあまあ」というのは、結構認めていたんですな。素直じゃないのねえ。