熊本市南熊本:大将軍 チャーシューが、すごいぞ。
先日、父を見舞っている病院に、福岡に住む姪のA子がやってきたのである。
聞けば昼飯を食っていないという。
じゃ、一緒に食いに行こうか、という話になったのである。
A子「叔父さんおじさん、昼ごはん食べてないんですか?」
ボク「食べた」
A子「じゃ、無理して一緒に食べなくてもいいですよお」
ボク「そういうわけにはイカン」
何がどう、そういうわけなのか、ボクにも分からん。
ということでクソ暑い北緯32度の夏の太陽に照らされてやってきたのは名高い大将軍。前に来たときには単なる住宅街の中のキチャナイ店だったのだが…。
A子「きれいになったんですか?」
ボク「いやなっとらん」
正確に言おう。店のおっちゃんと、オバちゃんとバイトの子のユニフォームができていたんである。前と変わらんキチャナイ店の中に、パリッとしたその黒い揃いのユニフォームが…。
A子「似つかわしいんですね」
ボク「なんか違和感大有りじゃ」
さてお馬鹿な会話をしているところへラーメンが運ばれてくる。
熊本ラーメンお約束のニンニクチップ入り。
で、評判のチャーシューは…。
これはねっとりとした、中華料理のトンポーロー系だな。
五香粉も使ってあるのだろうか。風味がすでにラーメントッピングの枠を超えている。
三枚肉のところを丸めて煮込んであると見た。
トロトロである。
その肉を噛み切るボクの唇に、ゼラチン質を感じる。
ある意味で大変独自性があるチャーシューである。
A子「叔父さん、ラーメン本体はどうなんですかね」
ボク「熊本ラーメンの標準である」
A子「それだけですか」
それだけである。
ただし、このチャーシューは、確かに特筆するものがある。もしかすると熊本ラーメンの上に載っているという違和感を狙ったラーメンなのかも知れん。その意味では稀有な存在なのである。
大分県中津市でシナチクに力を入れましたっ!というラーメンを食べたことがある。食べる前に、もしかするとこのブログに載せる価値があるかもしれんと思い、写真まで撮った。しかし食後その気はすっかり消えうせていた。シナチクは旨かったがそれだけだったからだ。
大将軍のこのチャーシューは、そのレベルを超えている。なんとも理解しがたい不思議さである。まあ、食べてみてください。