福岡市上川端町:川端うどん 博多モンの意地だこのうどんを食え。

shin_papa402006-08-16

最近、熊本のラーメンのことばかり書いているのに気がついた。
そこで今回は日本のパスタ食欲求発祥の地(くどいかな)の博多承天寺近辺で…と思い、クソ暑い中をさるいてきたのである(歩きまわってきたのである〔=熊本弁〕)。


さすがにお盆の最中とあって、いくつかの意中の店には振られた。
首筋をジリリジリリと焼く太陽から逃れようと川端商店街に入り、道の両側のお店のクーラーに冷やされながら歩いていると、目に飛び込んできたのがこの店。
川端商店街近辺では「かろのうろん」と双璧をなす名店である。

さっそく戸をあけて中へ。


初めて入る店では、頼み方やその間合いなど勝手が分からないものだ。

ここも入ったなり、立ちすくんでしまった。
しかしよく落ち着いてみると、右手にカシワ握りや稲荷寿司が入ったガラスケースがある。店のカウンターの辺りに置いてあるのではないところを見ると、これは客に「勝手に取れ」と言っていると見た。

適当にカウンター席に座り、カウンター内で立ち回るおっちゃんたちを見る。
と。
一人のおっちゃんの手が、止まった。
何か次の仕事をイメージしているようである。

今だっ。
「すみませーん。ごぼ天うどんとカシワ握りください」
「あ。カシワ握りは自分でとってくださいねー」
やはりそうであった。


握りを目の前においてしばらく待つと、出てきましたよ。
ごぼ天うどん。


すめは澄んだ狐色。
うまそ〜だなああ。


お!?


そのすめに泳いでいるのは、ベビーきしめん


うどんというにはあまりにも、なんというか、「薄い」という表現を使ううどん麺がこの世にあろうとは、今まで思いつかなんだですよ。

まずはズルリズルリと啜りこんでみると。


おおおおお。


薄いうどん麺は、予想に反して、儚くもキッチリとした粘り腰で、クニュリとした歯ざわりの印象を残してのどの奥に消えていく。


これは堪らんなあ。
原産地に近ければ近いほど、個体ごとの差異が大きいの法則か?
あまりにも「みやけ」のうどんとの形状の差にのけぞり、それぞれの旨さにのけぞるボクであった。