京都市東塩小路向畑町:第一旭 旨いよ。けど地名長すぎ。

shin_papa402007-08-18

ちょっと電車を途中下車して、このクソ暑い中、駅からフラフラと歩き出した。
目指すは京都ラーメンの老舗。


というのも。
皆さん、覚えてませんかね。
「京風ラーメン」ブームが昔あったこと。
25年くらい、まえのことかな。
「あかさたな」とか「いとぐるま」とかいう屋号でチェーン展開してたと思う。
ボクが働き始めた池袋サンシャイン60の地下食堂街にも入っていた。
何回か、食いに行ったな。


店内に入ると、チントンシャンと琴の調べとかが鳴っている。
スープは醤油か味噌。
トッピングはチャーシューとかメンマとか、そういう定番モノにコーンとかが入っていたりして。
で、木製のお玉のような匙(よく信州系山菜蕎麦とかについてるやつ)で、みんな行い済ましてスープを啜り、麺を啜るのである。
啜りあっているその頭の上から、琴の調べ「春の海」とかが降ってくるのである。
しかしそういう「京風ラーメン」の店はもう見当たらない。


だが聞けば、京都ラーメンというのはどうやらボクらが楽しんでいた(?)「京風ラーメン」とは全く違うらしいではないか。
(ネタ元:井上ラーメンさん)


で、行ってみたわけです。
知る人は知っているけど、知らない人は知らないだろうが、京都ラーメンの2台巨頭といわれる「第一旭」と「新福菜館」は並んで建っている。
ドッチに入るか?
ま、今回は「京風ラーメン」との違いを体験しに行くことが目的だから、どちらでもいいのだ。
で「第一旭」の暖簾をくぐる。


時間は13時半くらいかな。
満席である。
で、店のお兄さんがカウンターにスペースをつくってくれて、座れた。
そういう対応が、キビキビしていて気持ちいいぞ。

店で働いているのは、女性一人に、男性が4名くらいかな。
京風ラーメンで注文をとりに来たはんなり…(?)した仲居さんのような服来たおばちゃんはいない。
全員が揃いの上っ張りのようなの着て、キビキビである。


頼んだのはデフォのラーメン。


しばらくして来た。
テンコ盛りのネギ。
これは見栄えからして、はんなりとかチントンシャンとかと、100万光年くらい離れているな。


ではまずはスープをば。
ズズズ…。
(しろいフツーのレンゲで啜る。木の匙じゃない。)
ん〜。
どこかで出会った味だぞ。
…あ。
琉球ヌードルだ。
あのスープとキホン似ている。
それに醤油を組み合わせ、少しニンニクを入れるとこうなる。

さらに、塩気は外見から感じるほど強くない。
これは素性のいいスープじゃわい。
気のせいか、化調の後味を感じたが、本当に気のせいかも知れん。
でもまずは京風ラーメンとは別モンだ。


次に、ネギとモヤシをほじくって、麺を。
中太麺である。
桂花と同等の太さ。
きちんと食べ応えを感じる。
このソウルフード感は、京風ラーメンとはやはり別物。


ネギは、思いのほか香りが強くなく、
モヤシの歯ごたえと相俟って麺とスープをよくサポートする。


そしてチャーシュー。
これは、美味かったぞ。
脂身もスジを噛み切る「キシキシ」という歯ごたえが楽しめるし、
肉部分も、歯ごたえがありながら柔らかだという微妙な食感である。


結局、スープも最後まで頂いた。
美味かったなあ。


で、ボクらが「京風」と教え込まれたあのラーメンは一体なんだったんだ?
昔ボクらをだましていたチェーン店の責任者、出て来い!