福岡市渡辺通:赤星 黒くて甘い坦々麺。
11月1日に前項の更新をして、なんと1ヶ月もあいてしまったのである。
その理由とかはリンク先にしている「ほぼ日記」を見て想像していただくとして、
またその間のわずかな心の逃がしどころとしては「味の魔大陸九州」の「チョイわる旅」などを見て想像していただくとして。
さて。
前に行った赤星であるが、そのとき食べた赤い坦々麺のほかに黒い坦々麺があるといわれれば、食べてみるのが道理というもの。
そこでまた行ってみた。
さすがに、
最初に昼に麺を食べに行き、
すかさず夜も行ったボクを、
店主のナイスガイの兄さんは覚えていてくれた。
で、予定通り黒い坦々麺をオーダー。
しばらくすると、出てきた。
見た目は…黒い。
最近、黒い食べ物に抵抗感がなくなってきたなあ。
23年ほど前。
東京・自由が丘で初めて「イカ墨のスパゲティ」をオーダーしたとき。
同じ大学の女の子とのデートだったのだが。
驚いたね。真っ黒で。
旨かったのだが、ロマンティックな食いもんじゃなかった。
そのあと20年ほど前かな。
沖縄へ行って「イカ墨汁」を頼んでみた。
このときは出張で、沖縄の食材を調べる旅でもあったから、
「おおー、黒いぞ」とか思いながら食べたもんだ。
同じ店でイカ墨汁を食べてた沖縄ネイティブの方々も微妙にお歯黒になっていて、ちょっとした異次元感があった。
世の中は黒ブームという。
黒豚。
黒牛。
そして黒ゴマ。
前二つは鹿児島県のJAだかがひとつうまくいったからといって、もうひとつも流行らそうとしているアイテムだが。
ちょっと待て。
この二つは表面が黒いだけで中身は赤かったりする。
そして黒ゴマ。
黒い食べ物としては、
このゴマくらいじゃないか?市民権を得てきてるのは。
(そうじゃなかったら福岡の飯塚の黒ダイヤ羊羹だって流行るはずだぞ)
てなことを思いながらまずはスープを。
心持ち、コクが赤い坦々麺よりも濃い目かな。
そういえば黒ゴマの材料費のせいか何十円かこちらが高めな設定。
そして麺を。
黒ゴマが「よごし」のように麺にまとわり着いて、
これはこれで不思議な感じ。
水菜のしゃきしゃきも、旨いし。
やっぱり赤いのも、黒いのも旨かった、そういう結論ではあった。