長崎市松が枝町:四海楼 固麺皿うどんの餡はミルク色。

shin_papa402009-12-19

 前項では「オバマ大統領を平和の象徴みたいにもてはやして大丈夫?」と懸念を申し述べた。
 その後、はからずも彼のノーベル賞授賞式の演説が日本のそういう平和主義の方々の思い込みと違ったようで物議をかもしている。
 新聞の取材に対して「期待を裏切られた」とか「抗議したい」ということを言っている人がいたが、冷静な分析なしに勝手にもてはやしたのはその方達なのだから、それは大人な判断じゃないと思うなあ。


 さて。長崎モノ連投である。
 県内でチャンポンや皿うどんなどをいくらか食べてくると、たまに基本に立ち返りたくなる。
 そう思って四海楼に行ってきた。


 前回はチャンポンの実食シーンをここに書いたので、今回は皿うどんだ。
 ちょっと満腹感が欲しかったので、今回はパリ麺、いわゆる揚げ麺の皿うどんにした。普通の唐灰汁の麺ではなく、いちど油で揚げてパリ麺にするから少々カロリーが高い。その分香ばしさや食べたときの満足感高い。


 席について頼んで5分くらいか。
 目の前に出てきたのはミルクでも入れたような白い餡がかかった一品。ちょっと驚き。この色はなんだろう?と思いながら、まずは箸でひとつまみ救い上げてみる。
 餡の中には細切れになったゲソや豚肉や野菜類がいっぱい。
 だが市中の他の店のようなピンクや緑の蒸しかまぼこが見当たらない。どこまでも色調的には抑えめなのである。


 白い餡はコクがあってなかなかいい。本当にミルクが入っているのかも知れん。それが細切れになったいろんな具材と一緒に、香ばしい麺の存在を引き立てる。


 なかなか旨いじゃないですか、老舗の味は。


 そういえば四海楼はチャンポンを生んだ店として有名である。
 しかるに長崎に「皿うどんを生んだ店」というのは見当たらない。あるのだろうがあまり話題にならないというか。皿うどんというのメジャー感に欠けているのだろうか。そういえば、同じ「皿うどん」でも柔らか麺とパリパリ麺の2つに分かれている。チャンポンというとイメージが「これ!」と明確になるが、皿うどんはそのように分派活動が激しいせいか思い起こす形態が人によって少なくとも2つに分かれてしまう。このまとまりの無さがイメージの希薄化に拍車をかけているのかも知れない。


 永遠の2番手といえばまだ浮かばれるが、イメージが希薄というのは、なんとも切ないもんである。