福岡県庁前・お宝や “博多ちゃんぽん”の、まさに宝物の一杯。

shin_papa402006-05-18

博多ちゃんぽんって何や?
福岡に転勤してしばらくはそう思っていた。
ちゃんぽんといえば長崎である。
ボクが育った熊本にも名店はたくさんあり、特に天草地方のそれはまた出色である。

だがしかし九州の大都市福岡にも独自のちゃんぽん文化があると、福岡文化の師匠T永先輩は言うのである。S佐先輩もいうのである。

S佐先輩は「しんぱぱの九州は麺の魔大陸」「しんぱぱの九州は味の魔大陸」両ブロクで初出である。T永先輩も一目置くこのお姉さんは、ちゃきちゃきの博多のごりょんさん的存在である。独身だが歳はいえん。

そのS佐先輩に連れて行かれたのがこのお店。


県庁の北側にある。
お昼になると、12時の時報から間をおかずに満員である。
席は18席くらいだろうか。

名物は言うまでも無くちゃんぽんであるが、皿うどんやその他もおいしい。


「特製ちゃんぽんの大盛ください」
今回のオーダーは、「特製」である。
いやがうえにも期待は高まる。


博多ちゃんぽんの特色その1。
「特製」と「普通」がある。これしきの食べ物でそんなに差別化せんでもよかろうもんと思うのだが、街っ子の博多っ子はそれを許さない。店によっても異なるが、主な相違点は「チャーシューが乗っている」「魚介類の含有量が違う」「玉子が乗ってる」という感じ。元祖長崎四海楼の理念から行くと、そのような差をつけるということは如何なものかと思うが、それは思うだけにして「特製」を頼むのである。(四海楼にも、特製とフツーがあったような気がする)

するとしばらくして出てくるな。
出てきた姿は写真参照のこと。

そこでオモムロに…。


博多ちゃんぽんの特色その2。
酢をかけるのである。ちゃんぽんにも酢。皿うどんにも酢。最初はボクも「如何なものか」と思っていたのだが、やってみると味がマイルドになるのだな。まだやったことが無いヒトは一度やってみるべし。

で、ずるずると…。


博多ちゃんぽんの特色その3。
麺が自家製手打ちなんである。確かにそういう店は少ない。ここの店の特色といってもいいかも知れんが、モチモチ、シコシコの半透明の麺である。口の中でプルプルと噛み切るのが、うほほーと楽しい。

野菜もたっぷり。特製だから通常の豚肉のほかにチャーシュー(ここはトンポーローの薄切りかな)がプワプワで、だけどしっかりとしたしょうゆ味が嬉しいし、海老がしっくりとした歯ごたえで引き締めてくれる。

まさに口福な博多ちゃんぽんの一幕でありました。