熊本市通町:鶴屋のホテルキャッスルイートイン 驚きのスープ。
日曜日。
台風接近。
その緊張感の中、どうしても熊本の鶴屋百貨店に行かなくてはならなくて。
行って所用を済ませ、時計を見ると午前11時50分。
これから福岡までクルマで帰るのだけれど、途中どこかへ寄って食うとかいうことは難しいだろう。
だが、台風対応の中、下手するといつ次の飯が食えるか分からん。
3年半前、1月3日の大雪によって熊本から博多へ帰る車路が11時間を要したことが悪夢となって脳裏をよぎる。
よし。ここで食っていこう。
と。
見るとホテルキャッスルイートインが目の前である。
さっそくレジにて前払い。
「チャーシュー麺ください」
イートインで食える麺は、現在は熊本ホテルキャッスルの中華料理店「桃下源」名物の坦々麺と、チャーシュー麺。
坦々麺は前に書いたので、今回はチャーシュー麺を食すことにした。
出てきた。
まずはレンゲでスープを。
醤油の舌触りの向こうに、中華ダシ。
その中華ダシは、トリガラベースであるが、金華ハムか火腿ハムか。
澄んだ味である。
口に含んでいるうちは旨みが舌の上に広がっている。
だが飲み干すと、スッとひくのである。
だから次のスープを口に入れたくなる。
こんなスープは、珍しい。
油も殆どスープに浮かんでいない。
つまり、油の旨みや含みに依存せずにスープのダシで勝負しているのである。
一口ごとに、身体が綺麗になっていく感じ。
チャーシューは4ミリくらいの厚さもあって。
切り身の周りが中華焼豚の特徴である赤色に染まっている。
いわゆる和風ラーメンのチャーシューとも少し違って、肉の味が、ある。
本家の熊本ホテルキャッスルの桃下源にチャーシュー麺というメニューがあったかは覚えていないけれど、この麺との出会いは、この麺がスマートにスッとしているだけに、逆にボクにとっては衝撃であった。