福岡市馬出:ふか川 これも博多だ。カレーちゃんぽん。

shin_papa402007-02-03

時間は午前11時50分。
そして周囲は、県庁、県警とデカイお役所が並ぶ。
まさか早メシをするような不貞のやからは公務員をやっていないだろう。
今日はゆっくりとふか川のカレーちゃんぽんを食えそうである。
正月のタコ天以来、蓬莱園のカレー皿うどんと来て、そう来たらもうカレーちゃんぽんしかないでしょう…と思いながら、金曜の昼にふか川の暖簾をくぐったのだ。


…すると!
30人以上ゆうに入る店内はほぼ満席。
見事におじさんたちばかりが、頼んだものが出てくるのを待っている。
OLさんとかは見事に皆無である。
おかしいなあ、周囲のオフィスは昼飯のフライングを許さないはずなんだけどなぁ。
などとびっくりしていたら、カウンターの席が空いて偶然座れた。


「カレーちゃんぽんください」
告げると、15分ほどかかりますとの返事。
腕組みして待っているおじさんたちの半分は、カレーちゃんぽん狙いと見た。


このふか川、夜はモツ鍋屋さんである。
モツ鍋の材料の地方発送もしてくれるらしい。
だから基本的には和風ダシである。
昼飯のメニューはうどん系とちゃんぽん系。
ちゃんぽんのデフォルトは「和風ちゃんぽん」と明記されている。
多分トリガラは使うだろうから、何を以って和風というか、議論は分かれるところである(というかダレも議論なんかせんわな)。


25分待たされて、待望のカレーちゃんぽんが出てきた。
630円。
そして目の前の逸品は、野菜がてんこ盛り。
嬉しいですねえ。
プーンと、香るのはダシとカレーの香り。そして炒められたモヤシなどの野菜の香り。
香り美人ですな。ちょっとエキゾティックだけれど。


さて、と箸をむんずと突込み、まずは野菜をワシワシと食う。
しばらくは麺が出てきませんな。
炒められた豚肉が、野菜と相まっていい感じの風味を口の中に引き回す。
コリコリとしたテクスチャーはコマギラレて入っているイイダコ。このタコがスープに、やみ付きになるクセを与えている。
やっぱり九州人にとってちゃんぽんというのもソウルフードやねえ。


しばらく野菜を食い進むと、やっと麺と御対面。
ちゃんぽん麺にしては少しムッチリとしている。
やや扁平がかっているのも、博多でだけよく見るちゃんぽん麺。

ああ、これも博多で進化した長崎発祥の麺文化なんだなとしみじみと感じ入った金曜であった。


にしても、殺人的な混み方だった。
寒かったからか?