福岡市白金:中華橋本 サラリーマンの街には癒しの昼麺がある。

shin_papa402007-08-07

サラリーマンの街には、サラリーマンが癒される飯がある。
東京で過ごした数年間でそのような原則を体得した。
けれど地方都市にはサラリーマン文化というものがない場合が多い。
そういうところではサラリーマンオリエンテッドな昼飯というよりは、
提供側の都合に合わせたメニュー、値段、出し方の昼飯となる。


その意味で福岡の街中は玉石混交だ。
サラリーマン文化が確立しているエリアがある。
そうでないエリアもある。
今後の動向は注視に値する。


さて固いことは置いといて。
サラリーマンの街には、そういう旨い昼麺があるはずだということで今回は九州で最もでかい会社の周りをうろついてみた。
博多ラーメンの店が向こう三軒両隣に3軒も出ているところがある。
ここは一度検証しに来ないといけないかもしれない。


そうした結果、今回うかがったのは、その九州で最もでかい会社のあるブロックの城南線の向かいッ側。
少し薬院駅の方へ歩いた場所にある一軒である。


「中華橋本」。
もう、本当に素っ気無い外観である。
けれど入れ替わり立ち代りサラリーマンが入っていく。
店内はカウンターのみ、それほど広くない。
10名も入ると一杯かな。


「ちわー」と入っていくと、奥のほうに一席だけ空いてた。
運がいいなあ。
メニューを見上げて「ちゃんぽん下さい」と頼む。
その後、周りの人のオーダーを聞いていたが半分は「焼き飯」である。しかも「いってんご」と頼んでいる人もいる。
ううむ。ここはパワフルサラリーマンの店なのだな。
と、見る間に店の前には行列ができる。
本当にボクがスッと入れたのは運が良かったのだ。


しばらくして、ちゃんぽんがやってきた。
写真はボクが胡椒をかけた後。
まずは野菜をむんずと食ってみる。
今はキャベツの時期じゃない。だからキャベツの甘みは先頭に出てこない。
しかしきちんと炒められた玉葱がグインと甘みを主張してくる。
ニチャリとした食感は薩摩揚げ
そして練り物としては少し固めのテクスチャーが竹輪。
豚肉比率は低いけれど、しっかり入っている。


スープは、最初少し塩分が少ないかなあと思った。
しかし食べ進むうちに、ちょうど良くなってきた。
これだよ。
サラリーマンが求めるのは。
派手な味(甘辛)では、ファーストインパクトはいいかもしれないが食べ進むうちに意外と飽きてくるものだ。
しかもカラダにも良くない。
ここのはサラリーマンが、たとえ連日食べても飽きないような、フツーの味付けなんだな。
それを物語るのが「いってんごの焼き飯」である。
隣の人が食っていたが、ものすごい量だから普通の場合は途中で飽きるぞ。
けれどここのはきっと食えるんである。
現に狭いカウンターなのに「いってんごの焼き飯」を食っていたのは一人ではなかった。
素晴らしい店である。


麺はフツーの楕円形の断面を持つちゃんぽん麺であった。


ふう。
満足。
また来るぞ、ココも。